第183章 この酒を飲み干せ

福田祐衣が柏原グループを引き継いで一ヶ月。彼女はようやく、その激動の日々に順応し始めていた。

会社の帳簿はどうにか整合性が取れるようになり、目に余るリベートの類も一つずつ排除していった。

とはいえ、一気に膿を出し切るわけにはいかない。彼女はあくまで外部から「落下傘」で降りてきた新社長であり、社内の人心はただでさえ浮き足立っている。ここで急進的な改革を行えば、かえって反発を招きかねないからだ。

それでも、要職に居座りながら何もしない「穀潰し」や、私腹を肥やすことに精を出す「クソ野郎」どもを、彼女は何人も摘発した。

引きずり出された彼らは、去り際に例外なく逆上し、呪詛のような罵詈雑言を浴...

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